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世界史

朝鮮戦争は今も続いている!?朝鮮戦争がもたらした変化や朝鮮統一の可能性について解説!

2020年5月21日

日本にとって近い、お隣の国である韓国と北朝鮮。韓国は文化的な交流も盛んで、観光客なども頻繁に往来しています。一方、北朝鮮はミサイルや核実験など得体の知れない物騒な国です。そんな2カ国が戦争したのが朝鮮戦争。

昔のことのように感じるかもしれないですが、その出来事は今の国際状況や関係に影響を与え、今に続いていると言えます。今回はそんな朝鮮戦争について解説していきたいと思います。

そもそも朝鮮戦争とは?

朝鮮戦争は、1948年に成立した国家である大韓民国(韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で生じた戦争のことです。

戦争自体は韓国と北朝鮮との戦争で始まりましたが、国連軍が韓国側に、中国人民志願軍が北朝鮮についたことで戦線が移動し続け、別名「アコーディオン戦争」と呼ばれています。

戦争は戦線は移動したものの最終的には膠着して1953年にソ連の主導者であるスターリンがなくなると北朝鮮・中国義勇軍・国連軍のみでの休戦協定が締結。それが現在も続いているという形となっています。

北朝鮮の侵略

朝鮮戦争のきっかけは日本がポツダム宣言を受け入れたことで、日本の植民地だった朝鮮半島が解放されたことからでした。

日本から解放された朝鮮半島はアメリカとソ連によって、北と南の2つに分かれました。

北はソ連が支援しており、キム・イルソン(金日成)が指揮をしている北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、南はアメリカからの支援でイ・スンマンが大統領の韓国(大韓民国)が、それぞれ1948年9月、1948年8月に建国されました。

その後、キム・イルソンは1949年3月にソ連のスターリンと話した時に、「韓国にはアメリカがいるので、朝鮮半島をこれから攻めるために支援してほしい。」ということを伝えました。しかし、スターリンはあまり気が向きませんでした。というのも、核兵器の開発に成功していなかったからです。

ただ、同じ年の8月の核実験で核兵器の開発に成功しており、アメリカの次に核を持っている国になりました。その自信から1年後に「支援しよう。」とキム・イルソンに伝えました。

これにより、キム・イルソンはソ連から戦車などを支援してもらい、自分は韓国を攻めるための準備をすることで、周到に準備をしました。

そして、1950年6月に韓国を攻めました。韓国軍は北朝鮮がまさかそんな周到に準備をしているとは思っていなかったため、ソ連からの戦車に歯が立たず、2か月で最後の砦の釜山(プサン)まで追い詰められました。

国連軍の反撃

これに対して危機感を抱いたアメリカのトルーマン大統領は、アメリカを含めた16カ国で構成された国連軍を作り、総司令官にはマッカーサー元帥を任命しました。

マッカーサー元帥は、潮の満ち引きが激しいため、上陸が困難と考えられていた仁川(インチョン)に、日本にいた部隊を上陸させました。

これで釜山と仁川の2か所から挟み撃ちする仁川上陸作戦によって、北朝鮮軍が国連軍を押していた流れが変わり、国連軍が北朝鮮軍を押し上げていきました。国連軍は2週間ほどで38度線を超えたところまで押し上げました。

休戦協定とその後

国連軍は中国の国境近くまで押し上げましたが、そこへ中国の人民解放軍が越境して北朝鮮軍に支援することで参戦しました。

なぜ中国がこの戦争に参戦したのでしょうか?これにはスターリンからの揺さぶりが関係していました。

毛沢東は国連軍が仁川上陸作戦を実行した後、金日成から「支援をしてほしい。」という電報を受け取りましたが、相手にしていませんでした。

なぜなら、国連軍にはアメリカがいて、今の中国の軍事力ではアメリカと戦争になると勝てないということでした。このことはスターリンにも伝えていました。

すると、スターリンは毛沢東に、「このままだと日本がアメリカの同盟国になり、そこ(中国大陸)への足場を作るだろう。」と伝えて揺さぶりをかけました。このことを受けて、毛沢東は参戦する決意したのでした。

中国から越境して来た中国人民志願軍の参戦によって、国連軍は少しずつ押し下げられていき再びソウルが陥落。しかし、これを国連軍が押し戻して38度線でほとんど動かなくなりました。

その状態の中で、トルーマン大統領は中国に原子爆弾を使うことを考えていたマッカーサー元帥を解任したことや、1953年3月にはスターリンが死去したことなどにより、膠着状態の中で出ていたけれどもなかなか実現しなかった休戦協定が、板門店(パンムンジョム)で実現しました。しかし、休戦のため、停戦の状態は現在も続きています。

朝鮮戦争休戦協定 - Wikipedia休戦協定の調印の様子(Wikipediaから引用)

今も起こる砲撃はおかしなことじゃない

2010年の延坪島砲撃事件や2015年の軍事境界線での砲撃など、近年も韓国と北朝鮮の間では頻繁に衝突が起こっています。これらの衝突はなぜたびたび発生しているのでしょうか。それは朝鮮戦争が今も続いているからなのです。

一進一退の末、38度線を軍事境界線とする、朝鮮戦争休戦協定によって戦争は中断します。しかし現在に至るまでその休戦協定は続いており、戦争は終結しておらず、今も朝鮮半島では戦争状態が続いてることになっています。いつでも再開する可能性はあるのです。そのため現在でも砲撃が頻繁に起こっているのです。戦争中と考えれば何もおかしなことではありません。

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日本が経済大国になるきっかけは朝鮮戦争にあった!?

朝鮮戦争は日本にとっても重要な意味を持っていました。単に日本のアメリカ軍基地が作戦の最前線となっていたというのに加え、国内の経済を立て直す契機となったのです。

戦争というものは物資の補給が重要な役割を果たします。そして朝鮮戦争においては日本がその物資の補給基地となりました。それにより日本には朝鮮特需と呼ばれる好景気が引き起こされました。

これを契機として日本は戦後の経済立て直しを図ることになります。それは経済大国に進むための日本の道筋を示したひとつの出来事でもありました。こういった点でも朝鮮戦争は今につながっているのです。

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朝鮮は統一するのか

2018年に行われた板門店宣言は記憶に新しいかと思います。これは朝鮮戦争の終結を目指した宣言で、太陽政策という北朝鮮と仲良くしようとする政策を実行した文在寅大統領により実現しました。

同じく2018年の平昌オリンピックでの開会式では、南北合同チームで朝鮮統一旗を掲げての入場なども見られましたが、現在ではそれ以降の進展は見られていません。

果たして朝鮮半島は統一するのでしょうか。もし統一した場合、どういった政治体制になるのか、朝鮮半島全部が北朝鮮のようになってしまう可能性もあるのでしょうか。

島国の日本にとって隣国の状況というのはあまり考えなくても済んできた問題だったかもしれません。しかし距離的にも近い朝鮮半島の情勢は日本に大きく関わってきます。そしてその朝鮮半島はいまだ戦争状態が続いているのです、今後どうなっていくかは気を配っておかなければならない問題なのです。

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