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政治用語

司法権の独立とは?三権分立と司法権の独立の重要性について解説!

2020年5月10日

司法権とは、争いや犯罪を法律に基づいて解決する権利のことで、日本では裁判所にこの権利が属しています。

司法権を持つ裁判所が、争いごとを解決することは当たり前のように感じます。しかし、もし司法権が独立していなかったらどうなるのか?その視点から、司法権の独立の重要性について解説したいと思います。

三権分立と司法権

 

まず、国を統治するために必要な「三権」について考えてみます。「三権」とは、立法権・行政権・司法権のことです。日本では、立法権は国会に、行政権は内閣に、そして司法権は裁判所に属しています。

このように、三権が一つの組織で機能されるのではなく、それぞれ別の組織によって機能させることを三権分立といいます。

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↑三権分立の詳細はここから

ではなぜ、三権分立が必要なのでしょうか。もし、三権が一人の手で機能する国だったらどうなるのか考えてみましょう。

ある国では、王様が絶大な権力を持っていて国の統治に関する事柄を全て自分が決めています。国のルールを作り(立法権)、そのルールに基づいて政策を実行(行政権)し、もしルールに違反する者がいれば罰する(司法権)。全てを王様が担っています。

その王様が人間的に素晴らしく、利他的で、誰に対しても公平であり、国民から絶大な信頼があれば問題ありません。

ところが、傍若無人な振る舞いをする王様だったらどうでしょう。ルールの変更など日常茶飯事。気に食わないものがいればルールを変えて罰することも自由自在で、誰も王様に意見を言えなくなってしまいます。

このような状態を防ぐために、憲法で三権をそれぞれ別の組織により機能させることで、特定の誰かに権力が集中することを防いでいるのです。

司法権の独立

日本では、三権分立といいながらも立法権を持つ国会と行政権を持つ内閣は非常に結びつきが強い状態です。もっと言えばほぼ一体といっても過言ではありません。なぜなら立法権を持つ国会議員の中から行政権を持つ内閣に属する大臣が選ばれるのですから当たり前かもしれません。

しかし、司法権を持つ裁判所は明確に分離されています。裁判所が国会や内閣のいうことを聞いて裁判を行っていたら公平な判決など期待できません。このことを司法権の独立といいます。

一部の独裁国を除き、日本のように立法権と行政権が近い関係にあっても、司法権だけは明確に独立させている国がほとんどなのは、立法権と行政権を持つ組織が暴走しないように、司法権を持つ組織(いわゆる裁判所)が監視できるようにしているのです。

つまり、司法権を独立させるということは、特定の権力者が暴走しないためにはとても重要なことです。また、司法権は、人を罰することのできる権利ですので行使するにはしっかりとした仕組みが必要です。

司法権を担う裁判官

司法権は裁判所に属すると述べてきましたが、実際にその権利を行使するのは人である裁判官です。(ちなみに検察庁は行政機関だから注意)

裁判官は、自己の良心に従い、憲法と法律にのみ拘束されます。つまり、他の権力者や国民の意見に左右されることなく自分の持っている常識と憲法・法律で判断を下すということです。だから多少なりとも国民の期待に反する判決であったとしても国民は何もすることはできないのです。

そのため、裁判官は、法律に関する豊富な知識はもちろんのこと、世の中の常識や人間性も大切であることから、それらを維持・向上していくために日々大きな努力しなければならず、とても大変な職業であることが伺えます。

もし、裁判官が特定の権力者と癒着していたら、公平な裁判など望むべくもなく、ある一定の人に有利な判決ばかりとなります。それは独裁国となんら変わりありません。

司法権をより身近に

日本では2009年から裁判員といって、刑事裁判に限り国民から選ばれた者が裁判に加わる制度が始まっています。

これまでは、裁判は裁判官・検察官・弁護士という法律の専門家を中心に行われてきましたが、判決が国民に分かりにくいものであったり、裁判が長期間に及んだりと国民に馴染みが薄いものとなっていました。

しかし、国民に司法参加してもらうことで、国民が持つ知識や感覚・視点を取り入れ国民に分かりやすい裁判を実現することを目的としています。

裁判員は、20歳以上で選挙権のある人からクジで選ばれるため、誰がいつなってもおかしくはありません。もし、裁判員に選ばれたときには、他人の影響を受けることなく、自分の知識や常識・法律をもとに判断してください。裁判員に選ばれたということは、司法権を行使する権利を得たのです。頭の片隅に司法権の独立を留めながら望んでくださいね。

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