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二大政党制ってどんな制度なの?成立からアメリカの二大政党制などわかりやすく解説!

4年に一度、オリンピックのある年にアメリカ大統領選が行われます。

今年、2020年世界が注目する選挙戦は新型コロナウィルスが猛威を振るい、人類が未知の恐怖にさらされている中、国民の熱狂や候補者の演説を随時メディアがあらゆる媒体を使い各国に伝えています。10000㎞も離れた異国の選挙戦が、まるで我が国の一大行事のように

映し出さるのです。さて、そこで毎度毎度思うことがあります。それは「いつもなんで二人なの?」「他に候補者いないの?」と言うことです。選挙戦の終盤には1対1で演説バトルが繰り広げられ、政策よりも罵り合いになることもしばしばあり、そこで「二人になってる!」と大きく気づかされるのです。

それは、アメリカは典型的な「二大政党制」だからです。

今回ははそんな二大政党についてみていきましょう。

二大政党制とは

二大政党制とは二つの主要な政党(アメリカで言えば共和党と民主党)が選挙で大きな票を得たり、議席数を多く保っている状態のことを言います。

二大政党制の背景には

ポイント

大政党に有利な小選挙区制

支持層が保守と革新など2方向に大別できる

二大政党を組む二党が穏健かつ政権交代を相互に許容できる

などが挙げられています。

二大政党制の代表例はイギリス連邦構成国とアメリカ。

イギリスは17世紀後半のピューリタン革命後にトーリー党とホイッグ党によって二大政党が確立しています。その後トーリー党が保守党となり、その後労働党が躍進して今の状態になっています。

第3勢力の自由民主党やスコットランドの政党も気になるところですが、二大政党と議席数に大差があるのでこの状態はまだまだ続くでしょう。

その他には、カナダの進歩保守党とカナダ自由党、オーストラリアの保守連合と労働党、ニュージーランドのニュージーランド国民党と労働党、その他、二大政党制を取っている国々が複数見られます。

また、日本と近い台湾も民進党と国民党で二大政党制を組んでいます。

こう見るとカナダ、オーストラリア、ニュージーランドは英連邦王国の一国なので、この政党制が根付いたのもうなずけます。

アメリカも元をたどればヨーロッパからの移民の歴史を持つ国で、18世紀にはイギリスにより植民地化され社会や宗教、政治や経済まで特徴をもたらされています。

二大政党制のメリットとデメリット

二大政党制のメリットはなんといってもよく政権交代を行うこと。

二大政党による政策論争が国民にわかりやすくこともあり、勢力も均衡しているため、長期政権に発生しがちな腐敗の防止や政権獲得時に国民の支持を背景にした大胆な政策転換を行いやすいことなどがよく挙げられています。

それにかわって二大政党制のデメリットには二大政党の思想や政策が離れている場合にはイデオロギー的あるいは感情的な対立になりやすく、政権交代の発生時には大幅な政策変更により政治の不安定化を招く場合があること。逆に二大政党の思想や政策が接近している場合には国民に選択の余地が狭く多様な意見や思想を反映しにくいことが挙げられます。

同じ政党・政策・支持勢力などが長期間存続しがちなため政党内の新陳代謝や政策転換が進みにくいこと、特に二大政党間で談合や汚職などが常態化した場合には致命的な政治不信を引き起こしやすいことなどが挙げられています。

アメリカの二大政党制

その後のアメリカの独立戦争からは徐々に責任政府の形が認められ、さらには20世紀に入り様々な段階で自治権を得るようになりました。そのような歴史を紐解けば、アメリカの二大政党制は当然の成り行きと言えますね。

しかし、なぜ極端に二つに分かれてしまうのでしょうか。

他の意見も持つ第三者的政党は存在していますが、大統領選の決勝戦に参戦できるほど大きい政党になっていません。極端に分かれてしまうということに理由はあるのでしょうか。考えられることが二つあります。

ひとつは思想や観念、イデオロギーの相違と言えます。

その中でも、宗教の違いが政党の根本的な思想と目指す方向に影響を与えています。複雑な歴史の上に築き上げられたアメリカで言えば、共和党は銃規制に消極的で妊娠中絶に反対の保守派、かたや民主党は妊娠中絶には賛成の立場をとる革新派です。その違いは何でしょうか。

アメリカは世界最大のキリスト教信者を擁しています。

カトリック、プロテスタントの他、細分化された様々な宗派が存在し、他の信仰を持つ人々と共に、暮らしています。信者は同じキリスト教でも宗派の違いで、生活様式や考え方が大きく異なります。イデオロギーの相違とは宗教宗派の相違と言っても過言ではないでしょう。思想上、保守的か革新的かで誰を選ぶかふるいにかけると言うことで、両極端になるのでしょう。

しかしながら、大多数の人は思想だけで食べていけるとは思っていません。

国民の為の保障など展望の開けた明るい未来のプランが立てられ、強靭かつ柔軟な精神力で、リーダーシップが取れるか否かも選択に大事な要素になります。国民に寄り添っているかがカギですね。

もうひとつは投票のしやすさです。人口の多いアメリカでの国民直接選挙法では、どちらかの思想や政策がはっきり分かれている方が選びやすく、現実的な政権交代を容易にできるという利点があるということです。立候補者が何人もいたとしたらどうでしょう。

1年以上に渡って繰り広げられる大統領選挙で、あっちにもこっちにも大きい政党があったなら、候補者選びから難題が山積みになることは目に見えています。党の候補者選び、演説会場、日程、スケジューリング、細かくはスッタッフ教育、物理的に経費がかかりすぎ経済的にも理にかなっているとは言えませんし、有権者の理解が得られえないでしょう。

現在において合理的なアメリカです。驚異的な信念とスピードで軽々と難題を超えているように見えます。だからこそ二大政党制に自然淘汰されていったのではないでしょうか。

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日本の二大政党制

さて、国は変わって日本はどうでしょうか。アメリカ大統領選のように国民直接選挙法にしたらどうでしょうか。いや、してほしいと思っている人も少なからずいると思います。したらいいですよね。某アイドルの総選挙のように直接投票して選びたいですよね。そうすれば、もっと多くの人が政治に関心を持ち自分の現在や未来を、真剣に考えるきっかけになると思います。

しかしながら現状は直接選挙ではありません。二大政党制も難しいようです。

その理由として、現時点で自民党に対立できる政党がないということが一番の理由のようです。そもそも「二大」になれる大規模な政党がないため、二大政党制にすらなれないのです。

私たち有権者も肌で感じていることですが、政権を担える適任者が自民党以外に存在しないことも、他に大きい政党が生まれない理由の一つです。長きにわたり自民党が政権を取ってきた歴史を思えば仕方がないことでしょう。

一昔前、55年体制と呼ばれる時代がありました。1955年に与党第1党が自由民主党、野党第1党が日本社会党で占めた構図が成立しました。

しかし実際には自民党の議席が2/3、社会党が1/3で、政権交代が潤滑に行くほど成熟した構図ではなく、見かけだけの体制だったと言われています。

その後、新進党や民主党などといった党が躍進することがありましたが、新進党は内部分裂で崩壊。民主党も衆議院選挙で大惨敗してから集合離散を繰り返しています。このことで、二大政党制に移行するチャンスを失い、今に至るのです。

率直なところ日本が二大政党制に移行できた方が、良かったかは分かりませんが、有権者が政権交代を容易に求める事ができる、選挙戦の方が、勿論いいと言うことは確かです。

過去に民主党が政権を取り与党になったときは、日本中が「日本が変わる」「私たちが決めた」と、興奮し沸いたことを覚えています。

しかし、今では残念かな、政権が交代する空気を感じ取ることができません。

国柄によって変わることもある

白人警官が黒人を殺害したことに端を発した人種差別問題は、今に始まった事ではなく奴隷制の問題や様々な民族の白人による迫害など、多くの問題を含み根が深いものです。簡単に解決できる問題ではありません。日本に住んでいる日本人に到底理解できるものではない、ということを思えば政治体制も選挙も、おのずとこのような国民性に合うものに落ち着くのであろうと思います。

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