スポンサーリンク

ニュース 政治用語

NATOっていったい何?日本との関係や最新ニュースについても解説!

国際政治関連のニュースでよく耳にする単語、NATO(ナトー)。

いくつかの国が集まってできた組織だということは分かっていても、設立の背景や加盟国については詳しく知らないという方が多いのではないでしょうか。
国際情勢についてあまり知らないという方でも簡単に読めるので、是非最後までご覧ください!

NATOとはどんな組織?

NATOの旗

NATOとは一体どのような組織なのでしょうか?基本情報と歴史、組織機構について見ていきましょう。

NATOの基本情報

NATO(North Atlantic Treaty Organization、日本名は北大西洋条約機構)は、1949年に設立された本部をベルギーのブリュッセルにおく軍事同盟です。北アメリカとヨーロッパの西側諸国によって結成され、2020年現在は30か国が加盟しています。

NATOの加盟国に義務づけられていることとしては、集団的自衛権の行使があります。これによって、例えばイギリスが域外国から攻撃を受けた場合、アメリカ、ドイツ、フランスなどすべてのNATO加盟国がイギリス国内、そして北大西洋地域全体の安全を維持するための武力行使に協力する必要がある、ということになります。
北太平洋地域の平和と安全を守るための集団防衛組織、それがNATOなのです。

NATOの歴史

前述したようにNATOが設立されたのは第二次世界大戦の4年後である1949年。この時はちょうど東西冷戦が激化しつつある時代であり、西側陣営は何としてでもソビエト連邦を中心とした共産主義の国々に対抗できる同盟を作りたいと考えていました。

その結果としてアメリカ、カナダの北アメリカ2か国と、イギリス、フランス、イタリアなどのヨーロッパ10か国によって最初のNATOが組織されたのです。
その後1955年には西ドイツもNATOに加盟しました。しかしこのことによって危機感を感じた東側諸国はNATOに対抗する軍事同盟、ワルシャワ条約機構を設立。

一層の東西関係悪化が不安視されましたが、西側にアメリカという大きなバックが付いていたこともあって実戦には突入せず、冷戦は終結しました。
そしてその直後にソ連が崩壊。するとソ連の支配下にあった東欧諸国は次々とNATOへの加盟の意志を示し、NATOは現在の規模にまで拡大しました。
しかしロシアも再び国力を強化してきたため、西側陣営が世界を制する、という流れにまでは至っていないのが現状です。

NATOの組織機構

NATOではあらゆる問題について協議する北大西洋理事会が週1回開催されています。そのうち軍事面に関しては軍事委員会がサポートし、そこでの決定によって軍事機構の中の各組織がそれぞれの役目を果たしています。軍事機構には次のような組織があります。

ポイント

軍事幕僚部(軍事的問題の対応を指揮)
作戦連合軍(軍事作戦の計画、実行)
変革連合軍(軍事力、軍事システムの改善)

それ以外の分野については文民機構の中の国際事務局(IS)が理事会での意思決定を実行したり行政における支援を行ったりしています。ちなみに国際事務局の最高責任者は事務総長と呼ばれ、現在はノルウェー出身のイェンス・ストルテンベルグ氏が務めています。

NATOと各国との関係は?

ヨーロッパにおけるNATOの勢力図(青いところがNATOのの加盟国)

冷戦の最中はソ連を中心とした共産主義国と激しく敵対していたNATO。現在の域外国との関係はどのようになっているのでしょうか?

NATOと旧ソ連諸国、東欧諸国との関係

現在、NATOとかつての共産主義圏にあった国々との関係は決して悪くありません。
先ほどの話にもあったように、元々ワルシャワ条約機構に加盟していた多くの東側諸国がソ連崩壊後NATOに加盟するようになりました。その中にはかつて完全にソ連に占領されていたバルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)も含まれていました。

そして今ではソ連の中心だったロシアとも「平和のためのパートナーシップ」という協定を結んでおり、少なくとも緊張関係が続いているということはないとみていいようです。

ただし、近年ロシアはバルト三国以外の旧ソ連諸国がNATOに加盟することを強引に阻止する動きを見せていることもあり、NATOがロシアの動きを注視していることは間違いないかと思います。

NATOと日本との関係

NATOと日本との関係は良好といって良いです。
というのも2014年、安倍総理がNATO本部を訪問し、国際平和のために協力関係を築いていくことに合意する国別パートナーシップに署名しています。
さらに2018年には、在ベルギー大使館でNATO日本政府代表部が開設され、NATOと日本の関係はますます親密なものになっています。

最近ではNATOの規模を拡大するために、オーストラリアやインドと共に日本もNATOに加盟させるべきだという意見まで出ているようです。
そこまでのことが起こるかどうかわかりませんが、今後は今まで以上に日本とNATOの協力体制に目を向けておくといいかもしれません。

NATOの最新ニュースについて

NATOの会議の様子

ここまでNATOの様々な情報を紹介してきました。最後はNATOの最新の動向について見ていきましょう。

トルコNATO脱退?

1952年から長年にわたりNATO加盟国の一員として北大西洋地域の安全に寄与してきたトルコですが、最近NATOに反発するような動きを見せており、最悪の場合NATOを脱退するのではないかと言われています。

きっかけは2019年、トルコがミサイル防衛システム「S-400」をロシアから購入したことでした。この「S-400」はNATO軍の戦闘機を撃ち落とすために作られたと考えられているため、多くのNATO加盟国がトルコの行動に疑念を抱いたのです。

特に怒ったのはアメリカでした。アメリカは長年トルコの軍事開発に協力してきており、F-35という最新鋭の戦闘機も与えていたのです。しかしその恩義を忘れたかのようなトルコのS-400配備を受けて、米議会はトルコとの軍事協力を制限し、S-400を手放さなければアメリカのミサイル防衛システムも売らないという制裁を発表しました。

ところがこれに対してもトルコは「アメリカのためにS-400を手放すことはしない」という考えを示しており、徐々に両国の溝は深まりつつあります。ひょっとしたら近い将来、トルコがNATOを脱退するというニュースが飛び込んでくるかもしれません。

ロシアでの毒殺未遂に反発

ロシアの野党指導者が意識不明の重体となった事件に関し、NATOはロシア政府が毒物を使用したと断定して非難しています。

8月20日、ロシアの反体制派指導者であるアレクセイ・ナワリヌイ氏は飛行機の機内で意識不明となり、22日に治療のためドイツの病院に移送されました。

そしてドイツで行われた毒物試験の結果、神経剤「ノビチョク」が使用されたことが明らかになったのです。このノビチョクは2年前にもロシア人で元スパイの男性とその娘を殺害する目的で使用された、猛毒の神経剤です。

ドイツの発表を受けてNATOのストルテンベルグ事務総長はこの事件に強く反発し、国際法違反の疑いもあるとしてロシア政府に対し国際調査を進めていくとしています。

実はロシアではナワリヌイ氏のような反体制派、あるいは小国の独立運動の指導者を毒殺するという事件がたびたび起きており、以前から問題視されてきました。

ナワリヌイ氏は生命の危機は脱しているということですが、NATOにはしっかり調査をしてもらい二度と世界でこのような事件が起こらないことを願いたいですね。

まとめ

NATOについて知ることで、世界の過去と現在についての理解が深まったのではないでしょうか。トルコのNATO脱退、日本のNATO加盟はあるのかなど、これからもNATOについての最新情報をチェックしていけば、世界の流れが見えてくるはずです。

スポンサーリンク

こちらもおすすめ!

1

ニュースや新聞で世界情勢の話題になったとき、「国際連合」というワードを聞いたことはありませんか?最近でいうと昨年、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんが各国首脳の前でスピーチして話題になりました。中学 ...

2

1914年から1918年にかけてヨーロッパでは第一次世界大戦が繰り広げられていました。 そしてこの戦争はヨーロッパの体制を根本から崩すこととなり、現在にもつながる影響も残すことになったのです。  今回 ...

3

世界の政治体制は、それぞれの国によって違っています。同じ民主主義国家でも、国によって大統領制をとっている国、議員内閣制の国と、政治体制の採用が違っているのです。 日本は、御存じの通り、議院内閣制を採用 ...

-ニュース, 政治用語
-, ,

© 2021 レキシデセカイ Powered by AFFINGER5