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政治用語 豆知識

文民統制とはどんな制度?文民統制の意味と日本と世界の実例を解説!

不安定な他国の情勢のニュースが報道されるたび、みなさんは聞き慣れないフレーズを耳にすることもあるでしょう。例えば、政治や軍事に関連する単語など、専攻している人でもない限りは、なんとなく聞き流しているだけになりがちです。
しかし、耳にする機会があるフレーズであれば、意味や使い方を覚えておいても損にはなりません。特に「文民統制」という言葉は、日本に当てはまる単語なのです。
今回のお話は、文民統制の意味を誰にでもわかりやすく、日本、海外の文民統制の実例を交えて解説します。最後までお読みいただいた読者の方々は、きっと文民統制の意味を深く理解し、これまでとは違った考え方をできるようになるでしょう。

文民統制の意味とは?

文民統制とは、政治家が軍隊を取り締まっている方針を意味する言葉です。
文民とは、一般的に軍人ではない人を指しています。政治的に言えば、軍事には関わらない三国志や戦国時代などの旧制度の官吏である文官などが当てはまります。
似た言葉で文官統制という言葉があります。こちらは現代の文官である背広組が、自衛官を統制する意味の言葉です。以前の日本では法律として記載されていましたが、2015年に撤廃されています。
次に統制についてですが、これはまとまりのある一個の集団を指し、一挙手一投足が一糸乱れぬ隊列を組むグループを"統制の取れた~"と使われることでも、現代でよく使用されているフレーズです。
つまり、文民統制を直訳すると、軍人ではない人がまとめている整った集団ということになります。

文民統制の世間一般的な使い方

政治的な観点で文民統制が引用される場合には、軍事的な意味として扱われるケースがほとんどです。先述したように、軍人ではない者が取り締まっている軍隊、日本で例えるなら、政治家主導で動かされている自衛隊が当てはまります。つまり、日本は文民統制を敷いている国ということになります。
既にみなさんはお気づきかと思われますが、現代で文民統制を指す場合は、国の政治家が所有する軍事力・戦力を指す言葉になります。
軍人ではない者が取り締まる軍隊や戦力を指すのが、本来の文民統制の意味です。政治的な話になると、わかりやすく首相や大統領、政治家などが目的のために動かす軍隊に対し、便宜上使われるのが現在の一般的な使い方になります。

日本と海外における文民統制の歴史

基本的に現代社会では、世界各国ほとんどの国が文民統制を敷いていると言えます。
各国の首脳が自国を守り、繁栄するために戦力(軍事力)をある程度所有しています。文民統制における政治家達の役割は、戦力をコントロールすることで、軍隊の暴走への抑止力として機能させる重要な役目があります。

ただし、すべての国の首脳が軍人ではないわけではありません。かつての日本も軍事国家としての方針を取り、軍人が国のトップに立つ軍国主義であった時期もあります。

では、いつ頃の時代を文民統制と言うのか、日本と海外の文民統制の歴史や違いを挙げて解説します。

日本の文民統制の歴史

言うまでもなく、近代日本~現代の日本は文民統制の時代です。
国の首脳が軍人かそうでないかの判断は、曖昧な時代もあります。しかし、戦争を永久放棄した現代の日本の首脳に、職業軍人はいないと言って差し支えありません。なぜなら、法律でそのように決められているからです。
日本国憲法制定前、第二次世界大戦以前の日本は、軍人が首相を務めることも珍しくはなかった時代でした。しかし、ご存じのように日本は第二次大戦後に日本国憲法が、新たに制定されました。
日本国憲法には、内閣総理大臣の資格に"文民であること"が記載されるようになりました。
1945年以降の日本は、文民統制の国であるということになります。
日本には自衛隊という軍隊が存在しますが、これまでのような目的とは明らかに違います。平和のため、自国を守るための必要最低限の戦力として所有するに留めています。

海外の文民統制

海外における文民統制は日本とは少し異なります。国によっては軍人がトップを務めていたり、軍人ではないが好戦的であるなど、日本とは事情が異なります。
日本と海外の違いは、戦争の永久放棄の宣言か否かです。つまり、ある程度その国の裁量で軍事力を持ち、戦力を所有していることが挙げられます。
そして、軍人ではなくても、積極的に軍事に介入する首脳や政治家がいるということです。
日本では軍人が総理大臣になることは、法で決められている限り決して不可能です。しかし、世界各国はそうではありません。これは日本と海外での考えや法律の違いによるものです。
定義的に文民統制とは、軍人ではないものが軍隊(戦力)を統制することを指します。

文民統制の類義語

文民統制は別の言葉として使われているケースがあります。例えば、シビリアンコントロールという言葉をご存じでしょうか?シビリアンコントロールは、文民統制を置き換えた言葉として用いられることの多い単語です。
文民統制の類義語には、以下のものがあります。

ポイント

・シビリアンコントロール
・政治統制
・文官統制・文官優位

これらの類義語は、文民統制に置き換えて使われるケースがありますが、若干本来の意味とは異なる言葉もあります。

文民統制のよく使われている類義語の意味と意味の違いについて、それぞれチェックしていきましょう。

シビリアンコントロール

シビリアンコントロールとは、文民が軍隊を統制するという意味の文民統制と同じ意味の言葉です。
上記の直訳を見てもわかるとおり、軍人ではないものが軍隊・武力・戦力を管理、支配することを指します。
ニュース記事などでは文民統制より、シビリアンコントロールという単語が選ばれる傾向にあり、海外のニュースでもたびたび目にする機会があります。
海外に目を向けた場合、軍人が国家主席、首脳を担うケースも珍しくないため、定義的には誤った使い方をされているケースもあります。

政治統制

政治家が軍隊を統制することを指し、こちらも文民統制と同じ意味の言葉として用いられています。
文民が軍人ではない者を指すことから、政治家も一般市民も定義的にあてはまることから、
軍隊を統制しているのが政治家であることを明確にするため、あえて政治統制と表現されるケースがあります。

文官統制・文官優位

冒頭の文民統制の意味の項で解説したように、文官統制とは、防衛大臣を補佐する背広組が、その下の自衛官を統制する意味の言葉です。
文官優位とは、文官が軍隊より上の立場であることを文字通りあらわしている言葉です。どちらも表現が違うだけで同じ意味の類義語になります。
そもそも文官統制は、文官が武官より優位の立場に就き、日本であれば官僚たちが自衛官を統制している制度でした。2015年の法改正以後は、官僚と自衛官が首相と防衛相を共に支え、対等の立場関係となっています。

軍人ではない者が軍隊を統制する文民統制

文民統制とは、軍人ではないものが軍隊や戦力を統制する言葉です。戦争を永久に放棄した日本において、軍隊に成り代わって自衛隊が存在しています。その自衛隊を統制しているのが、首相など軍人経歴のない政治家や首脳を指しています。
これは現代の民主主義国家において、国が軍事よりも政治を優先し、軍隊が文民に従うことを示す言葉です。

現代の日本をあらわす言葉として、ぜひ覚えておきましょう。

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