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政治用語

新しい人権とはどんなもの?現代において必要不可欠な人権を分かりやすく解説!

現代日本に限らず民主主義の国家では「新しい人権」という言葉を耳にすることがあります。新しい人権は現代の民主主義国家には必要不可欠な考え方の一つです。
ですのでニュース番組や国会を見ているとよく議論されていることが多いです。しかし、抽象的な表現が多くあまり理解されていない事が多くあります。

今回はそんな新しい人権についてみていきたいと思います!

新しい人権とは?

前述でもの述べている通り、「新しい人権」とは考え方の一つであり憲法や条文に明記されているものではありません。憲法に明記されていないが故に色々な解釈がありよく議論がされるのかもしれません。

例えば、よく耳にする「プライバシー権」ですがこれも「新しい人権」の一つになります。
昨今では、インターネットの普及により昔よりも個人のプライバシーが尊重される事が増え色々な議論がされるようになりました。このように「新しい人権」とは時代の状況や流れ等が大きく影響されその時々に必要とされて誕生した人権であることが多いです。

新しい人権と幸福追求権の関わりとは?

「新しい人権」を議論する際に憲法13条の幸福追求権を根拠として議論される事が多くあります。では幸福追求権とはなんでしょうか?「新しい人権」との関係と併せて見ていきたいと思います。

幸福追求権について

幸福追求権とは憲法第十三条「個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重」というものです。これはすべての国民は、個人と尊重され生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とするというものです。

この幸福追求権から派生した形で「新しい人権」を解釈することが多く、様々な考え方がある為、どのような考え方があるか実際に紹介していきます。

幸福追求権の取り扱いについて

前述の通りに幸福追求権とは人々の幸福を追求する為の権利です。その為、様々な拡大解釈が可能となりどんな突拍子もない主張も十三条を根拠に「それは幸福追求を脅かす」として正当化できる可能性があります。それはメリットでもありデメリットでもあります。

そうした事から幸福追求権は様々な権利を主張する事ができ十三条は「ドラえもんのポケットみたいなものである。」と揶揄されることもあり、裁判所は十三条を根拠に「新しい人権」を全面的に認めてしまうと際限なく広がるとしてその扱いには特に慎重な態度をとっています。

新しい人権の解釈について

先ほどから話している通り「新しい人権」は憲法や条文に直接明記されているわけではありません。その為、様々な解釈と議論があります。今回はどのような考え方があるのでしょうか。

①肯定説

こちらはそのままの意味ですが「新しい人権」をそのまま認める説になります。つまり憲法に直接書かれていなくても、幸福追求権の延長として捉えて「新しい人権」を肯定する説となっています。

ちなみにこちらの説が現在の通説とされている為、直接憲法に明記されていなくても権利性が有効といわれている所以でしょう。

②否定説

肯定説と逆の説になります。否定説には2つあり両方が必ずしも「新しい人権」を真っ向から否定するものではありません。2つとも条文主義なので条文に記載して対応すべきとするものです。1つずつ解説していきましょう。

既存の条文の中に挿入する

こちらは既存の憲法に「新しい人権」を明記するといった主張です。これにより間接的に保障されていた「新しい人権」は直接的に憲法上の権利とできます。

既存の条文を組み合わせる

もう一方は現行の憲法にある条文に組み合わせて「新しい人権」を肯定していく主張です。こちらははっきりと否定するわけではなくどちらかというと肯定派と否定派の中立に近いといえるかもしれません。

紹介した通り、様々な説が議論されています。ちなみに現在は肯定説が通説となっています。但し、どちらの説も「新しい人権」を必ずしも否定するものではありませんし「新しい人権」の根拠としてあげる為に憲法に明記するかしないかというところが論点となっているようです。

新しい人権の種類は?

それでは「新しい人権」にはどういったものがあるのでしょうか?ここでは「新しい人権」の種類について紹介していきたいと思います。

①知る権利

こちらは「新しい人権」の中でも多く語られる事がある為知っている人も多くいるのではないでしょうか。意味は読んで字のごとくですが全ての国民は何者にも干渉されることなく様々な情報を読み、聞き、見る自由があることをいいます。

他にも情報を受け取る以外にもこちらから情報を請求する権利も含まれておりこれは「政府情報公開請求権」という政府が保有する情報の後悔を求める権利の公使の事で一般的に知る権利というとこちらの意味で知られている事が多いでしょう。

生きていく上で情報は大きな財産になります。情報を求める事は幸福を追求する事にも繋がる事から「新しい人権」の一つと呼べるでしょう。

②プライバシーの権利

こちらはそっとしておいてもらう権利としてアメリカで発展してきたものです。最初は人格権の一部として考えられてきましたが昨今では前述でも解説したとおりネットの普及にも影響され個人の情報をコントロールする権利として捉えられるようになりました。

具体的には無断で個人の写真や情報を周りに広めてはいけない事をいい、多くは有名人のゴシップ記事や最近ではSNSでも問題として取り上げられるようになったりとメディアの普及により欠かせないものとなっています。

③自己決定権

こちらも読んで字のごとくですが自分のことは自分で決められるという権利です。政府等の公的な力に影響される事なく個人の人生における決定は個人ができるように保障されている、言い換えれば個人の決定について周りがとやかく言うことはできないということです。

これは、個人の髪型や服装、通う学校や仕事といった当たり前の選択を当たり前にできるという権利を保障するものです。

④環境権

環境権とは、健康かつ快適な環境のもとで生活する権利の事です。こちらは高度経済成長期の際に工場の大気汚染などの公害が多く発生したために生まれた「新しい人権」です。

また、環境権の中には日照権というものもありこれは建物の日当たりを確保する為の権利で昨今は都市開発が進みマンション開発やオフィスビルの建設により最初からあった建物の日当たりが阻害される問題が多く発生したことにより作られた人権になります。

このように「新しい人権」とは時代の流れやその時々に併せて人々を守るために生まれた権利の事をいいます。

新しい人権の課題

前述で肯定説と否定説についてお話しましたが条文に明記するか否かということが現在の大きな課題となっています。それは現代を生きる人間に必要不可欠な人権として条文に追加すべきといった主張に対してどこまで、どのように明記するかという問題点が結論が出ていないからです。

今後も時代が変わっていくにつれ「新しい人権」は主張されることになるでしょう。その為、これらの課題には答えが出る事はなくその時にあった答えを導き出す必要があるのかもしれません。

まとめ

幸福を追求する事はいつの時代でも重要な事ですしそれを求める事は法的にも守られることは必然です。しかし、その時々にあわせた人権は生まれていく為、その時代にあった法整備がされるでしょう。そこで私達ができるのは時代の流れを感じ取りそういった議論にも積極的に関わっていく事が重要といえるのではないでしょうか。

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