日本における移住先の筆頭に挙げられるのが東南アジア。
どこの国も様々な魅力があり、日本とのかかわりが密接になっていますが、その東南アジアの連帯を高めていこうとしているのがASEANでした。今回はそんなASEANについて解説していきたいと思います。
ASEANとはなんなのか?
ASEANとは東南アジア諸国連合の通称でASEANに加盟する国の平和と経済成長を目的として設立されました。具体的には域内で起こっている問題の解決策や経済的、政治的成長と安定のための具体的な案を議論したりが主な活動です。
1961年にタイ、フィリピン、マレーシア(当時はマラヤ連邦)が設立した東南アジア連合(ASA)。これが発展してASEANへと変化していきました。設立当初は5ヵ国でしたが、徐々に加わり現在は
タイ ・インドネシア ・マレーシア ・フィリピン・シンガポール ・ブルネイ ・ベトナム ・ラオス ・ミャンマー ・カンボジア
の国々で構成されます。
2017年度に50周年を迎えたASEANは、過去10年間に非常に高度な経済成長を成し遂げるなどの功績を残し、世界各国で注目の的となっています。
また、加盟国の国々もASEANの発展や成長は自身の国の発展に直結するとして活動しているためとても高度な経済成長を成し遂げました。
ASEAN 設立の背景
ASEANの設立背景にはベトナム戦争がありました。この戦争によってタイやインドネシア、シンガポールなどの国々が地域間で協力しようという動きが活発化しました。その後タイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポールの5カ国が体の下にあるバンコクに集結し、ASEANを設立したので元々はベトナム戦争を周りで見ていた国々が危機を感じ、ベトナムを除いた諸国で連合を作ったという歴史があります。
そのため、後にベトナムも加盟国として追加しますが、戦争の真っ只中だったベトナムを放置していたというなんとも皮肉な背景があったようです。
日本との貿易関係
日本に輸入される製品のASEAN加入国からの輸入割合(外務省ホームページから引用)
ASEANは日本と非常に深い交流があり、主に貿易の関係は昔から根強く存在します。 日本にとっては中国などの大国と同じ位の重要度を占めていてるは驚きです。 ASIANからの輸入がなくなれば相当な経済的ダメージを受けるのは簡単に想像がつきます。
輸入されているものの多くは一般人にもなじみがあり、東南アジアの国々の製品が多いです。 レトルト商品や缶詰、家具や骨董品など日用品なども多く輸入されています。 またアロマやタイ式マッサージなど、東南アジアの各国々が代表する伝統的な習慣も日本に取り入れられています。
そういった貿易関係を結んでいるため、日本にとってもASEAN にとっても切っても切れない関係となっています。
日系企業のASIAN進出
ASIANの加盟国には日系企業が多く進出しています。 特に工場等をASIAN諸国に置くことによって、部品などの大部分を製造しています。
ASIANにとっても、多くの日本製品を各国内で使用できるといった大きなメリットがあり両国万歳の関係です。 特にタイは日本が最大の貿易相手国なんだとか。
ASIANの中でもタイ、ミャンマー、フィリピンなどは人件費が安く日系企業にも人気です。 それに比べて発展しているシンガポールなどでは、協力した技術開発等も行われます。
日本人の移住先としてのASIAN
ASIAN10カ国のすべての国が、日本人が移住するにはもってこいの環境となっており、1部は非常に人気です。 最近の調査でも明らかになりましたが、日本人が定年後移住したい国のトップはなんとマレーシアです。 ASIAN諸国であるタイ、フィリピン、インドネシアも上位にランクインしました。
また、一般的に富裕層って言われている方たちはシンガポールが人気となっています。
このようにASIANが人気の移住先となっているのはいくつか共通した理由があります。それは
・物価が安い
・日本人向けのサポートとが手厚い
・現地民の日本語テラシーが高い
・日本人にあった気候
などが挙げられます。 老後2000万円問題などが騒がれている日本ですが…2000万円もあればASIAN諸国で優雅に暮らせてしまいます。
日本とも関係も深いASIAN
このようにASIANを見てみると、実は日本との関係が非常に深いことがよくわかります。
これは国や企業間だけでなく、一般市民である我々にも言えることです。
歴史上の観点から見ても、日本に友好的な国がほとんどで日本人が旅行に行くと大人気と言うのも頷けます。
またASIANはこれからも経済的に成長すると言われているため、目が離せません!