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豆知識

アメリカってどんな政治をしているの?アメリカの政治制度について解説!

2020年5月22日

新型コロナウイルスがアメリカで猛威を振るう中、トランプ大統領が大統領選挙に勝利し2選できるのかどうかに注目が集まっています。しかし、新型コロナウイルスに対する初動のまずさから大統領選では2選を目指すトランプ大統領の苦戦が伝えられています。

そんな世界が注目するアメリカの大統領選挙ですが、そもそもアメリカの政治制度はどのような制度なのか、分かっているようで分からない人もいるのではないかと思います。そこで、アメリカの政治制度について解説します。

アメリカは大統領制

アメリカは1787年の合衆国憲法で、フランスの思想家、モンテスキューの考えに強く影響を受けた厳格な三権分立の確立した大統領制という政治制度を採用しています。アメリカの大統領制において大統領と議会の関係は決然と区別されていて、お互いに独立した関係にあります。

大統領と議会の独立性が高いことで、お互いが綱引きの綱を引っ張り合うようにして権力の均衡が保たれています。また、アメリカでは行政権と立法権も厳格に権力が分立しています。そのため大統領や各省長官は議会に議席がありません。大統領と議会との独立性を保つために大統領など行政側は議会に議席が持てないのです。

 

連邦議会

連邦議会は上院と下院の二院制です。アメリカでも日本と同様に18歳で選挙権が与えられます。

上院は定員100名で任期が6年、各州から小選挙区制によって2名ずつ選出されます。下院は定員435名で任期は2年、各州の人口に比例して選出されます。上院も下院も対等で、どちらが優位とかはありません。

上院は大統領に対して①条約締結の批准権を持ちます。大統領は条約締結の権利を持ちます。②大使・閣僚などの高級公務員や裁判官の任命への同意権を持っています。③下院の訴追に基づく弾劾決議により、非行のあった大統領の解任を決議できます。つまり、下院は大統領を含む連邦官吏の弾劾訴追権を、上院は弾劾裁判権を持っています。

そして、議員に立法の際に圧力をかける業界・団体が存在します。それらは時に汚職の温床として批判の対象となるロビイストと呼ばれています。しかし、ロビイストは悪いことばかりでなく、特定の業界・団体・外国政府の代理人として活動するのですが、そのことで、議員に様々な情報をもたらし、また、世論の動向などを報告するとしてアメリカ議会にとっては必要悪のような存在なのです。

大統領

アメリカの大統領の選出は間接選挙です。それは少し複雑で、アメリカ国民が大統領選挙人を選出し、選出された大統領選挙人が大統領を選ぶのです。ただし、大統領選挙人は議員との兼職は禁止されています。

大統領は議会に対しては一切責任を負うことはなく、責任を負うのは国民に対してのみです。大統領には連邦議会の解散権はありません。当然、連邦議会にも大統領に対する不信任を提出する権限はありません。

そして、大統領には立法権がなく、教書によって大統領の考えや必要と思われる法案の成立を促すことのみができます。ただし、大統領には法案に対しての拒否権があります。行政権は大統領個人に属します。日本のように内閣に属するのではないのです。

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連邦最高裁判所

司法を司る最高裁判所は判事9名で成り立っています。任命は大統領が行い、それに対して上院が勧告と承認を行います。1803年に連邦最高裁判所の判例で違憲審査制が定立しました。

それ以来、法律や行政処分などが憲法に違反するかどうかを審査する違憲立法審査権が最高裁判所以外の下級裁判所にも認められました。これにより、立法、司法、行政の三権がお互いにチェックし合い、権力の均衡を保つ厳格なアメリカの三権分立を成り立たせています。

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アメリカ政府と州との関係

アメリカの州は一つの国レベルの権限が付与されています。州ごとに憲法があります。州の長は知事ですが、日本の大臣に当たる財務長官や法務長官などが存在する州もあり、また州ごとに軍隊を持ち、州兵が存在します。中にはジェット戦闘機を持つ州もあります。

そして、州によって法律や制度が違います。消費税も州によって違います。学校教育制度も州によってまちまちです。このように「国」ともいうべき州が50集まってアメリカ合衆国が形作られています。当然、アメリカ大統領はいずれの州にも属さずにワシントンD.C.という特区に属するのです。

大統領は①外国と条約を結ぶ②外国と貿易をする③外国と戦争をするという3つのことが仕事で、それ以外は全て州の仕事なのです。

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アメリカの政治制度に注目!

日本と切っても切れない関係にあるアメリカ。そんな国だからこそアメリカの政治制度に詳しくなければなりません。

大統領選挙が迫っているアメリカの政治制度をしっかりと把握しときましょうね!

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