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世界史

風刺画で学ぶ世界史シリーズ【アメリカ編】

2020年4月26日

世界の超大国であるアメリカ。アメリカの動向が世界の動向に直接影響すると言っても過言ではなく、アメリカを風刺する風刺画も沢山あります。
今回はそんなアメリカを舞台とした様々な風刺画を見ていきましょう。

議会を支配する各業種の独占資本

 

国会の後ろ側に鎮座しているうしろの腹のふくれた金持ちたち。お腹にはsteel(鉄)やcopper(銅)やoil(石油)と書かれています。
実はこの人たちはこの当時資源を独占していた資本家たちを現した図。
アメリカは18世紀の終わりあたりから急速な工業化を行なっていき、いつしか元宗主国であるアメリカを追い越すほどとなりました。
しかし、この工業化で一番儲けたのが大資本家たち。いわゆるロックフェラー財閥のスタンダード石油、カーネギー財閥のUSスティールが市場を支配したのです。
その結果大資本家たちは政治にも口出していくようになり、金にものを言わせて自分たちが有利になるような議案を通していたのです。
そのため、議会は閉鎖され上の額縁には、「This is a Senate of the Monopolists,by the Monopolists and for the Monopolists!」 要約すると「独占資本の、独占資本による、独占資本のための議会(上院)」と揶揄されたのです。

棍棒外交

アメリカという国は第一次世界大戦と第二次世界大戦に参戦するまでは孤立主義を取っており、ヨーロッパの戦争には介入しませんでした。しかし、アメリカの諸地域にはアメリカは果敢に介入を行っていくことになります。
その一つの外交政策が棍棒外交というもの。
この絵はアメリカの漫画の父と呼ばれているトーマス・ナストが描いたセオドア・ルーズベルトの絵ですが、セオドア・ルーズベルトは棍棒を持って軍艦を操っています。
どういうことかというとこの当時、カリブ海に浮かんでいたキューバなどの地域にアメリカは次々と介入。1901年にキューバを保護国化したのをはじめとして1914年にはパナマ運河を開通させてパナマを保護するなど中南米に介入。
さらにはハワイやフィリピンにも進出していき、ハワイは併合、フィリピンは植民地としました。

キューバの領有

 

アメリカが欲しかったのがやはり中南米諸国。中南米諸国は元々スペインの植民地でしたが、アメリカはマッキンリー大統領の時代に米西戦争に勝利したことでキューバを実質的に獲得することになります。
アメリカはキューバをスペインから独立させて1901年に保護国化。その後風刺画のように悪い顔となっているアメリカは中南米に次々と進出していくようになります。

キューバ危機と核兵器

またまたキューバに関連する風刺画ですが、これは第二次世界大戦後の冷戦の時代を描いた風刺画。アメリカのケネディ大統領とソ連のフルシチョフ大統領がおぞましいものにのしかかっている様子ですね。実はこのおぞましいものは核戦争のことを指しており、キューバ危機の核戦争一歩手前までの様子を表した図です。
キューバ危機ではソ連が社会主義国家となったキューバに核ミサイルを配備したという情報がきっかけとなって起こった政治危機。これによってアメリカとソ連は核戦争一歩手前に追い込まれることになります。(のちに土壇場でソ連が譲歩しなんとか解決)
この風刺画はアメリカとソ連がいかに緊迫した状態にあったのかについて面白おかしく描いているのですね。

超大国には超大国なりの風刺画が

超大国であるのもありアメリカでは様々な出来事について風刺画が描かれています。
アメリカを描いた風刺画は他にもあるので是非調べて見てはいかがでしょうか?

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